運動能力がついてきて、ちょっとした受け答えができるようになったら、いよいよ始まるのが「トイレトレーニング」です。
もちろん個人差はあるので一概には言えませんが、2歳前後を境にほとんどのご家庭で、トイレトレーニングを開始します。
今回は、トイレトレーニングで役立ったおすすめアイテムを、選ぶ際の注意点を解説しながら、厳選して紹介していきます。
トイレトレーニングに必要なもの
ひとくちにグッズといっても、家庭環境やお子さんの性格、発育状況、性別などによっても異なるため、「これが絶対必要!」というものはありません。
また、トイレトレーニングは、1歳頃から準備を始めるご家庭もありますし、3歳頃からスタートするご家庭もあります。
“モノ”はあくまでもモノ。工夫次第では不必要な場合もありますし、単にトイレトレーニングをサポートするだけのグッズにすぎません。
子供の性格を一番知っているママパパが、周りと比較しないで焦らず協力して助け合うことが何よりも大切です。
トイトレグッズは大きく分けると、
- 物理的にサポートするアイテム
- 精神的にサポートするアイテム
に分けられます。
次章で詳しく解説していきます。
物理的にサポートするアイテム
物理的サポートというと難しく聞こえますが、おまるや補助便座のことです。
当たり前ですが、子供は体が小さいので大人と同じように便座には座れません。そこで先に挙げたアイテムが役立ちます。
物理的なサポートをしてくれるトイトレグッズを紹介します。
おまる
歴史的にも古くから存在している「おまる」。日本も和式便所が主流だった頃は、おまる一択だったのではないでしょうか。
体がまだ小さい1歳代からトイトレを開始している場合や、徐々に慣らしていきたい場合などにおすすめです。
現在のおまるは、3way/5wayといった、成長に合わせて移行できる、補助便座とワンセットになっているものが多いです。また、携帯もできるので、簡易トイレとしても役立ちます。
デメリットは、毎回洗う必要がある点ですが、ペットシート等を使うと手間が減っておすすめです。
【おまる おすすめモデル】
用を足すときは、踏ん張りが効く方が良いとされています
またいで足が付くという安心感はトイレ嫌いの子供にも効果的
補助便座
「補助便座」は、大人と同様トイレに入ってからの一連の動作を学ぶことができるため、もう少し月齢の高い2歳〜3歳頃のトイトレに向いています。
成長に合わせて、おまる部分がそのままステップになる一体型や、もともとステップ付きのタイプのものなどがあり、自分ひとりで便座にまたがることもできます。※全てではありません
おまると違い、排泄物をそのまま流せるので、手間が少なく済むのがメリットです。
【補助便座 おすすめモデル】
またぐ(足を横に出す)タイプ、洋式(足を前に出す)タイプとあるので、実店舗でチェックするのもおすすめ
トイレを嫌な場所と思わせないためにも、好きなキャラクターモノをチョイスするのも効果的
便座シート
キャラクター入りのおまるや補助便座なら子供の食いつきは良いですが、それら以外は、シンプルでやや殺風景なものが多いです。
そこで、興味を持ってもらうために役立つのが「便座シート」です。
子供は視覚で楽しめて、便座のヒンヤリも解消されるため、一石二鳥のアイテムです。
【おすすめ便座シート】
キャラクター便座にキャラクター便座シートをつければさらに興味を持ってくれるかも?!
トレーニングパンツ
トイレトレーニングの最終段階で使う「トレーニングパンツ」。
このパンツを使うことで、“おしっこをした”という感覚や、“濡れて気持ちが悪い”という感覚を養えます。
キャラクターや可愛い柄のものが多く、通常は防水シートが入っていたりと、漏れにくいように何層かになっています。
トレーニングパンツは日中から始めるのがおすすめです。
【トレパン おすすめモデル】
昼間にパンツを履けるようになったら今度は外出先でも挑戦!
トイトレ全般的に言えることですが、失敗しても叱らないのが肝です
スリッパ
スリッパは習慣がないと履いてくれませんし、突然の「おしっこ!」、「うんち!」にいちいちスリッパを履くのはタイミング的に難しいかもしれません。
ですが、一定数のお子さんには確実に効果があります。
オンオフとまでは言いませんが、気持ちを“リセット”できるので、良い効果を得られます。
【スリッパ おすすめモデル】
汚れる可能性もあるので、手入れのしやすい素材のものや100均など安いものがおすすめ
精神的にサポートするアイテム
同じく物理的なサポートと言えるかもしれませんが、トイレトレーニングを楽しみながら促すアイテムです。
トイレは閉鎖空間。大人でも苦手な人がいるくらいです。トイレを嫌いにならないためにも、また好きになるためにも、ママパパが工夫してあげましょう。
アプリ(動画)
現代っ子は、生まれながらにしてスマホやタブレットに親しんでいることが多いため、アプリなどを使うのも一つの手です。
アプリに限らずですが、動画などのコンテンツを見せることで、“トイレはこんなところなんだよ”という興味を持ってくれます。トイトレ第一段階目の入り口としておすすめです。
動物を飼っているご家庭ならペットのおしっこ(うんち)などを観察させるのも良いですね
絵本
アプリと同じく、絵本からも興味を持ってもらうことはできます。絵本を読ませただけで途端に、トイレで用を足すようになった、という声をかなり聞きます。
個人的には、親がスマホをゴリゴリ使っているのに子供はダメという理屈は通らないと思っているので、絵本よりは(無料の)アプリで良いかなと思います。
とはいえ、スマホをできる限り使いたくない、見せたくないという親御さんには良いと思います。
【おすすめ絵本】
身構える必要はありませんが親子でトイレトレーニングに対する心の準備をするのに書籍は最適です
トイレシール
1〜3歳ぐらいの子供は特に、この手の“ごほうびシール”が大好きです。
100均等でも豊富なラインナップがありますし、何もごほうびシールにこだわらなくてもキラキラしたシールなら比較的なんでも食いつきますw
また、シールだけではなく、カレンダーがセットになっているものならお子さんの意欲もマシマシです。
【おすすめトイレシール】
ママパパが作ったお手製のカレンダーでもオッケーです
シールを貼るという付加価値をつけただけで、簡単にトイトレ成功したという声はよく聞きます
トイレトレーニングで注意すること
トイレトレーニングは一般的に春から夏が良いとされています。
というのも、冬場は寒さから服を脱ぐのを嫌がったり、便座の冷たさで泣いてしまい、トイレ嫌いになることもあるんです。
本章から、トイレトレーニングのコツや注意点を解説していきます。
おすすめな季節
春から夏に、トイレトレーニングを開始するのがおすすめな理由は、下記の通りです。
- 外気が暖かく服を脱ぐことを嫌がらない
- 薄着なので着替えが容易
- 洗濯物が乾きやすい
そしてもうひとつ、汗をたくさんかくとことで、おしっこの回数が減ります。その分一回一回に集中することもできます。
無理強いはしない
2歳前後はちょうどイヤイヤ期。理由もなくイヤイヤすることも多々あります。
そんな時は決して無理強いしないことです。
実際2歳にスタートして、失敗、3歳に再スタートしたらすんなりうまくいったという先輩ママ(パパ)もいます。
親の都合で無理矢理ではなく、あくまでも子供のペースに合わせてあげましょう。
まわりが次々におむつを卒業していくと焦ってしまう気持ちもわかります
隣の芝生は青く見えるだけで、いつか必ずおむつを卒業できるので焦らずじっくりです!
叱るより応援する
トイレトレーニングは失敗がつきもの。うまくいったと思っても翌日には失敗、そんなことは日常茶飯事です。
その度に叱っていては自己嫌悪にもなりますし、親子共々トイトレに嫌悪感を持ってしまいます。
ご褒美シールを活用したり、できたことを褒めたあげたり、常に応援してあげる姿勢を大切にしましょう。
殺風景なトイレの壁まわりをデコレーションするのもトイレ嫌いを克服するのにおすすめの方法です
まとめ
個人差はあれど、なかなかうまくいかないお子さんでも、根気よくトレーニングすれば必ずおむつは卒業できます。
トイレトレーニングは子供が成長する上で、自信を持つための大切なステップ。子供と楽しみながら成長できると良いですね。